Aさんは母親と2人暮らしです。高校時代にいじめにあい、不登校からまもなく中退しました。高校中退後はアルバイトなどをしていましたが、やがて家にひきこもるようになりました。高齢の母親は病気がちで足腰も弱ってきたので、Aさんが介護をしています。
収入は母親の年金だけです。
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支援の経過 社会からはじめる就労の支援
◇Aさんが献身的に母親の介護をしていることを知った支援員から、ひきこもりを脱け出すきっかけとして提案され、近くの「介護者の会」に参加してみた。
◇お互いの苦労をねぎらい、自分の存在を認めてもらえる仲間に出会えたことで、社会参加への自信を取り戻せるようになった。
◇ひきこもりに理解のある会社を就労支援員に紹介してもらい就職した。はじめは休みがちだったが、会社側のサポートもあり、次第に休みも減った。
◇母親の介護は介護保険を申請し、介護保険のサービスを利用しながら、仕事との両立もできるようになった。
ひとり暮らしのBさんは、専門学校卒業後に飲食店に就職しました。Bさんは職場でのトラブルをきっかけに人間関係に悩み、仕事を無断で休むことが増えて解雇されてしまいました。その後、なかなか就職は決まらず、求職活動は途切れるようになり、アパートの家賃も払えない状態になりました。
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支援の経過 住宅確保給付金や就労準備支援事業による支援
◇このままではアパートを出なければならない状態だったので、相談支援員のサポートにより、Bさんは住居確保給付金の支給を受けることができた。
◇就労支援員と相談し、就職のためのスキルを身につけるために、就職準備支援事業のプログラムの中で高齢者施設でのボランティア活動を行ってみました。
◇はじめは利用者とのコミュニケーションに苦労しましたが、次第に慣れて、仕事にもやりがいを感じられるようになりました。
◇高齢者施設でのボランティア活動を通して人の役に立ちたいと思うようになり、ヘルパーの資格を取る準備をはじめました。
Cさんは妻と娘の3人家族です。Cさんは会社経営者でしたが、不況のために倒産させてしまい無気力状態になりました。それから妻はパートを掛け持ちして家計を支えていますが、夫婦仲が悪くなり、その影響から中学生の娘が学校を休みがちになり、生活態度も悪くなっています。
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支援の経過 本人だけでなく家族ぐるみで支援
◇Cさんは会社を倒産させ自信を失くしてしまったが、本当はもう一度やり直したいという気持ちを相談支援員に打ち明けていました。
◇就労支援員のサポートもあり、前の仕事と同じ職種の会社に就職することができ、Cさんも収入が得られるようになりました。
◇家庭環境が安定したことで娘の生活態度も改善され、進学や将来の夢などに目を向けるようになりました。
ひとり暮らしのDさんは、正社員として働いていた会社をリストラされました。別の会社で非正規として働いていましたがそこも解雇され、その後は仕事が見つからず、貯金が底をついてアパートも出ざるを得なくなりました。住む場所も失ったDさんは体調を崩してしまいました。
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支援の経過 緊急対応や他の制度も含めた支援
◇衣食住にも事欠き、また健康保険料を払っておらず体調が悪くても病院に行けない状態だったDさんは、支援人により緊急性があると判断され、生活保護の申請を行いました。
◇生活保護(医療扶助)が認められて通院することができました。
◇就労支援員と相談し、健康状態の回復を待ってから就労先をさがしました。
◇健康が回復し、アルバイト先も見つかったことで、Dさんの生活は安定を取り戻しました。
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