奥州市社会福祉協議会

目や耳のご不自由な方へ

平成28年度奥州市福祉作文入賞作品集

-思いやりの心で たくさんの笑顔を-全 22ページ

表紙

第11回奥州市社会福祉大会特別表彰作品集

《平成28年度奥州市福祉作文選考委員会》
委員長小野寺 寛(水沢読書連絡会会長)
副委員長佐藤 栄喜(水沢読書連絡会副会長)
《応募状況及び入賞作品について》
応募総数:奥州市内小中学校より20編
入賞作品: 小学校の部 最優秀賞1点 優秀賞2点 優良賞3点 中学校の部 最優秀賞1点 優秀賞2点 優良賞2点
《編集・発行》
社会福祉法人奥州市社会福祉協議会
※ 可読性を考慮して漢数字の一部を算用数字に変換いたしました。

目次

あいさつ子どもたちの健やかな成長を願い

社会福祉法人奥州市社会福祉協議会 会長 岩井 憲男 1

小学校の部

最優秀賞ひいおばあちゃんとの思い出

水沢南小学校6年 千田 梓 3

優秀賞笑顔で接することの大切さ

水沢南小学校6年 大田 詩織 4

優秀賞家族のつながり

広瀬小学校6年 菊池 優羅 6

優良賞優しい町づくり

水沢小学校6年 橘 みつき 7

優良賞交流会で学んだこと

羽田小学校6年 及川 花音 8

優良賞デイサービス訪問で学んだこと

胆沢愛宕小学校6年 阿部 美里 9

中学校の部

最優秀賞関わり合うことからはじめよう

水沢中学校2年 川崎 萩人 11

優秀賞「思いやり」「助け合い」

水沢中学校2年 千田 唯衣 13

優秀賞みんなの顔を笑顔に

水沢中学校2年 千葉 尚揮 15

優良賞福祉のまちづくりに必要なこと

東水沢中学校2年 小田島 唯斗 17

優良賞笑顔の大切さ

江刺東中学校2年 千葉 洸暉 18

子どもたちの健やかな成長を願い

 奥州市福祉作文は、平成24年度に始まりました。次世代を担う子どもたちが、福祉について理解と関心を深め、さらに知見を広げ、豊かな人間性を涵養していくことをねらいとして取り組んでいます。

 5回目を迎えた今年は、市内の小学校・中学校合せて13校から20編の応募がありました。応募にあたって、小学校が6年生対象で、福祉について感じたこと、考えていること、体験したことなどをテーマに、中学校が2年生対象で、福祉のまち奥州市づくりのためにぼくたち・私たちにできること、できたらいいことがテーマでした。水沢読書連絡会の小野寺寛会長、佐藤栄喜副会長のご両名による審査会を経て、最優秀賞2編、優秀賞4編、優良賞5編を決定いたしました。

 本作品集は、入選された11編の作品を掲載いたしました。どの作文も、自らの体験や経験を通じて感じたことや考えたことが自分自身の言葉で丁寧に書かれています。自分たちが他者と接する時の視点、つながりの大切さが共通して綴られているように感じられました。さらに、「ありがとう」という言葉の重みを感じたり、温かい心の通いあいこそ福祉の原点なのだと理解いただけたことと確信しています。

 この作品集が大勢の皆様の目に留まり、相手を思いやり、たすけあい、支えようとする気持ちが社会全体に広がっていくことを期待します。結びにあたりまして、作文に応募いただいた児童・生徒の皆さん、指導にあたられた先生方、ご家族の皆さま、ご多忙の中審査していただきましたお二方の委員に、心より敬意と感謝を申し上げます。

平成28年10月14日 社会福祉法人奥州市社会福祉協議会 会長 岩井 憲男

小学校の部

最優秀賞ひいおばあちゃんとの思い出

水沢南小学校6年 千田 梓

 私には、93才のひいおばあちゃんがいます。ひいおばあちゃんは認知しょうになってしまい、自分が言ったことやしたことを忘れてしまうようになってしまいました。小さいころの私と、認知しょうになる前のひいおばあちゃんには、たくさんの思い出があります。

 1つ目の思い出。それは、母と父が会社で、おばあちゃんも買い物に行っているときに、ぬいぐるみで遊んでもらったり、一しょに近くの公園に散歩に行ったりして会話をしたことです。

「あずちゃん、桜がきれいだね。」

「幼稚園は楽しいの。」

など、いろいろな言葉をかけてくれました。私は、その朝の散歩が大好きでした。

 2つ目の思い出は、水やりです。小さいころから今でも、私の家にはゴーヤやアサガオなど、たくさんの植物を植えています。小さいころは、よく2人でじょうろを持って、一しょに水やりをしました。

「私のアサガオ、大きくなってるよ。」

「もう少しで、お父さんのに勝てるね。」

と、話しながらやっていたので、私はわくわくしました。

 いつも私にやさしくしてくれたひいおばあちゃん。2人で過ごす時間は、おだやかで心地よいものでした。

 ところが、認知しょうは静かにひいおばあちゃんの様子を変えていきました。お盆やお正月のことです。私の家に毎年全部で5人のいとこやはとこが集まりますが、ひいおばあちゃんは、必ず毎年お小づかいをくれます。そのときにはいつも、

「今、何年生。」

と5回ぐらい聞かれます。ただ、不思議なことに、高校1年生のいとこだけは、しっかり学年が分かるのです。

 そういえば、おふろのことも不思議です。小さいころは、じゃ口からお湯を出してためるおふろで、それは、ひいおばあちゃんの仕事でした。私もよく手伝っていました。今は自動に変わりましたが、私達が出かけている間に、ひいおばあちゃんが、じゃ口からお湯を出してしまったことがありました。もしかしたら、とても強く記憶したことだけが残ってしまうびょうきなのかもしれません。初ひ孫の年れい。毎日行っていた仕事。ひいおばあちゃんの人生で、とても大切だったものは、しっかりと体に残っているのではないか。そう気づいたら、私がよく話している学校の様子も覚えていてくれるかもしれないとうれしく思えました。

 ひいおばあちゃんの中に、私との思い出は残っているのかな。私が覚えている温かい思い出の一つでもいいから残っていてほしいと願いながら、毎日一しょに過ごしています。

寸評

 梓さん、「2人で過ごす時間はおだやかで心地よいもの」でしたね。ひいおばあちゃんと梓さんはかけがえのない宝物を2人で共有できました。心が通じ合える人と居られる「幸せ」と言う宝物をいつまでも大切にして下さい。ひいおばあちゃんの心の奥深くに、梓さんとの温かい思い出がしっかりとしまわれていますよ。春夏秋冬の四季の移ろうように、人間にもしのび寄るものがあります。例えば「老いる」と言うことです。老いはさからいがたいことではあっても、それをしっかりと受け止めて暮らしている梓さんの心広やかな美しさを感じます。

優秀賞笑顔で接することの大切さ

水沢南小学校6年 大田 詩織

 私は将来、母みたいに老人ホームで働きたいと思っています。母は、

「人と関わることはとても大切だから、この仕事をしているんだよ。」

と、言います。自分もそういう仕事がしたいと思っています。私の母は、「あったかいごアテルイ」という老人ホームで働いています。母は、早番、遅番、夜勤があります。朝が早かったり、夜にいなかったりして、とても大変な仕事だと感じています。

 母が一番苦労していることは、「入居しているおじいちゃんやおばあちゃんがけがしていないように安全にすること」だそうです。でも、「おじいちゃんやおばあちゃんと昔話をすることが一番楽しい。」とも言っています。そこで私は、実際に母の働いている老人ホームに見学に行くことにしました。そこで私はびっくりしました。そこは笑顔であふれていたからです。3人の人が働いていましたが、おじいちゃんやおばあちゃんの介護はとても大変そうなのに、笑顔であせらずに接していました。それを見て私は、「すごいなぁ。さすがだなぁ。」と心から思いました。笑顔で接する姿をみると、私までうれしい気持ちになりました。たぶんおじいちゃんやおばあちゃんもうれしい気持ちだったと思います。入居者は全部で18人もいました。3人で介護しているので、とても大変そうなのに3人とも笑顔を絶やすことはありませんでした。

 次に、私は母を手伝うことにしました。母が、車イスにおばあちゃんを乗せようとしていました。母は笑顔で優しく声をかけていたので、私も真似してやってみようと思いました。しかし、緊張して、手・足がとてもふるえてうまくいきません。母は、いつも笑顔を忘れないで接しているので、母のすごさを感じました。その後、車イスを押してみましたが、ゆっくり押したので、無事ゴールにたどり着くことができました。他にもたくさんやることはありました。すべて笑顔で行っている職員の皆さんは素晴らしいと思いました。最後に、あやとりやけん玉を教えてもらいました。おじいちゃんとおばあちゃんとの交流から元気をもらいました。

 私も将来、母みたいな優しく声をかけたり、笑顔を絶やさない仕事がしたいです。実際やってみて、とても大変な仕事だということが分かりました。でも、おじいちゃんとおばあちゃんのためにがんばってみようと思います。また、老人ホームに行ってみたいと思っています。そのために、学校の勉強やスポ少のバスケットボールもがんばっていきたいと思います。そして将来は、お母さんのように老人ホームで働きたいと思います。そこでは、優しく声をかけたり、笑顔を絶やさないようにしたりしたいと思います。

寸評

 詩織さん、母の働いている老人ホームの仕事を手伝った体験から介護の大切さを学びましたね。老人ホームで働く3人の方々のつらさやきつさと同時に仕事へのほこりと愛着も感じ取りましたね。入居者と介護する方々の心の交流もしっかりととらえてきました。このような介護する方々と入居者の笑顔のつきあいを和と表現できるかもしれません。和と笑顔を大切にして老人ホームで働きたいという詩織さんの願いが達成されますように。

優秀賞家族のつながり

広瀬小学校6年 菊池 優羅

 ぼくに新しい家族ができました。彩佳ちゃんです。彩佳ちゃんは、新しいぼくのお母さんです。彩佳ちゃんは、お父さんとの結こんが決まる少し前からぼくの家に来て、食事づくりや洗たくなど家のことをやってくれていました。彩佳ちゃんがまだ家にいないころ、お父さんが忙しくて朝早くから仕事に行かなければならない時は、準備が間に合わず、時々朝ご飯を食べないで学校に行く時がありました。学校で楽しいことがあって、家に帰って聞いてほしくても、お父さんがつかれていそうな時は言わないままなことがありました。

 彩佳ちゃんが家に来てから、ぼくたちの体のことを考えて食事を作ってくれます。学校から帰って学校のことを話すと、

「そう、よかったね。」

と聞いてくれます。一度ぼくが学校の勉強や友達のことでなやんで、「学校に行きたくない。」と学校を休もうと思った時には、話を聞いてぼくのために泣いてくれ、ぼくをはげましてくれました。

 ぼくの家には、足の不自由なおじいちゃんがいます。おじいちゃんは自分でベッドに起き上がることはできますが、歩いたり足を動かしたりすることができません。なので、家族でおじいちゃのかい護が必要です。ぼくや妹もおじいちゃんの身の回りのことでできることは手伝います。でも、物を取ってあげたり運んだりするくらいしかできません。今、かい護のほとんどを家に来たばかりの彩佳ちゃんがしてくれています。おじいちゃんのご飯を作って運んだり、トイレの世話をしたりです。日中は仕事もしているので、帰ってきてから家族みんなの身の回りのことをしてくれます。

 彩佳ちゃんがぼくの家に来て、家族の会話が増えました。ぼくも妹も、そして、おじいちゃんも笑顔が増えました。これまでと同じようなことをしていても笑顔が多くなったわけは、家族が1人増えたからです。食事がおいしいからもあると思います。お父さんやぼくや妹ができなかったお世話をおじいちゃんにしてあげられているからだと思います。でも、一番は、家族の会話が増え、家族のつながりが強くなったからだとぼくは思います。

 ぼくに新しい家族が増えます。妹です。彩佳ちゃんは、今お腹に赤ちゃんがいて、今年生まれます。ぼくたち家族もみんな楽しみにしています。赤ちゃんが生まれると彩佳ちゃんは赤ちゃんの世話で大変になるので、ぼくは、赤ちゃんの面どうをみたり、前以上におじいちゃんのお世話も家の手伝いもがんばりたいと思っています。それで家族のつながりがもっと強くなり、みんなが今よりもっと幸せになってくれたら、ぼくはうれしいです。

 これから家族のつながりをもっと強くできるようにぼくもがんばることで、彩佳ちゃんに「ありがとう。」を伝えたいです。

寸評

 優羅さん、新しいお母さんに巡り会えてよかったね。ほんとうにおめでとう。お母さんとの暮らしが、こんなにも楽しく幸せなんだと言う優羅さんの胸の鼓動が伝わってきました。そのお母さんから、新しい妹が生まれる期待に胸をふくらませている優羅さん。妹の誕生を心待ちにしながら、家族の絆(きずな)を更に強めて、新しいお母さんに感謝の心を伝えていこうとしていますね。家族や身近なところから、福祉を創(つく)り上げていこうと言う優羅さんの強い願望を感じましたよ。

優良賞優しい町づくり

水沢小学校6年 橘 みつき

 私は、お年寄りや不自由なところのある人に安心して住んでもらえるような町づくりをするためには、3つのことが大切だと思います。

 1つ目は、「その人の気持ちになって考える」です。よく音の鳴らない信号機を見るので、目が見えにくい人は不便だなと思います。なので、音で知らせてくれる信号機などをもっと増やせば、目が見えにくい人でも安心して歩くことできます。そして、まちがって赤信号でわたって車にひかれることも減ってくると思います。他にも足や腰が弱いお年寄りでも歩けるよう、急な階段や段差をなくすなど「その人の気持ちになって」考えることが大切だと思います。

 2つ目は、「自分から進んで助ける」です。困っている人や迷っている人を見かけたら、自分から進んで声をかけて手助けしてあげられるような人は、あまりいないです。なので、そういう人がもっと増えてほしいなと思います。そのためには、学校や家庭で、困っている人を見たらどのように接すればいいのか、自分でできることは何かを考えたり教えたりするといいと思います。それが続いていくと、ぼ金をする人が増えたり、道で困っている人を助けたりする人が出てきます。そしていつかは、いい町になっていけたらいいなと思います。

 3つ目は、「施設を充実させる」です。患者さんの健康を気づかい、早く退院できるような施設を作っていくためには、施設で働く人が大切だと思います。患者さんなどに対して、思いやりの優しい気持ちを持って働いてほしいです。他にも、老人ホームの人たちと幼稚園の子供たちがふれ合ったりするのもいいと思います。

 このような3つのことを全てできるようになるには、かなりの年月がかかると思います。でも、みんなで協力し、一人ひとりができることを考え、実行していけば、いつかはお年寄りや不自由なところがある人に優しい、いい町になると思います。私も、ぼ金とかはあまりしないので、少しでもいいから、ぼ金をしてみようかなと思いました。他にも困っている人を見たら、声をかけて助けてあげたり、自分にできることを考えてみたいです。そして、私が大人になるころには、「優しい町」として、奥州市がお年寄りにも、不自由なところがある人にも優しい町になってほしいと思います。

優良賞交流会で学んだこと

羽田小学校6年 及川 花音

 私たちの学校では、毎年、希望の園の方々と交流会をしています。交流会では、希望の園の方々と私たちがお話をしたり、ゲームをしたりします。希望の園の方々は、車いすに乗っていたり、だれかの力を借りないと生活していくのが大変だったりする人が多いので、私たちが簡単にできるゲームでも、とても大変そうに行っているように見えます。

 私が5年生の時に、初めて希望の園の方々と交流した時は、どのように接したらよいか分からなくて困りました。じゃんけんゲームでは、本当は希望の園の方とじゃんけんをしなければならなかったのですが、なかなか声をかけられず、じゃんけんすることができませんでした。友達と2人で声をかけ、じゃんけんしたことを今でも思い出します。このように、5年生の時は、自分から積極的に声をかけることがなかなかできませんでした。

 6年生になり、今年も7月に交流会を行いましたが、去年とは違って自分から積極的に声をかけてじゃんけんすることができました。ボール送りゲームでは、相手のことを考えて、上からボールを送るのではなく、横を向きながら相手がとりやすいようにボールを送ることもできました。ゲームをしたりお話をしたりすることで、希望の園の方々の笑顔が見られるので、喜んでもらえてうれしいなと思うし、とてもやりがいを感じました。

 私たちが毎年行っている交流がもう1つあります。それは、6月に愛護会の運動会に招待されて、スクールバンドの演奏をひろうすることです。6年生は修学旅行から帰ってきてすぐなので少し大変ですが、みんな、少しでもよい演奏をしようと気持ちを一つにしてがんばりました。私は今年、ドラムメジャーとして参加しました。演奏が終わった後にたくさんの拍手をもらって、とてもうれしかったし、がんばって演奏してよかったなと思いました。演奏後は、パン食い競走にも参加してとても楽しい時間を過ごすことができました。

 私はこれらの交流を通して感じたことは、私たちがちょっとした気づかいをすることで、体に障がいがある方も楽しく生活することができるということです。来年は中学生になり、このような交流会は少なくなると思います。しかし、これらの交流会で学んだことを大切にして、困っている人がいたら、積極的に声をかけて助けてあげられる人になりたいと思います。

優良賞デイサービス訪問で学んだこと

胆沢愛宕小学校6年 阿部 美里

 「今日は楽しかったね。また来てね。」

これは、私の心に今でも残っている言葉です。

 4年生まで私は学童に入っていました。そこでは夏休みや冬休みになると、隣にあるデイサービスセンターを訪ねて交流する機会がありました。

 初めて行ったときは、輪投げ大会をしました。その時、私は初対面のおじいちゃん、おばあちゃん達を前にした緊張から、なかなか笑顔で接することができませんでした。でも、お年寄りの方々が、

「お姉ちゃん、じょうずだね。」

と、ほめてくれたり、楽しそうに輪投げをする姿を見ているうちに、私も楽しくなって笑顔になれることができました。最後に一人ひとりと握手をした時には、

「今日は楽しかったね。また来てね。」

と、言ってくれたり、笑顔で手を振ってくれたりしました。この訪問をきっかけに、私は毎日のようにデイサービス訪問に立候補するようになりました。

 しばらく通ううちに、私は、

「介護員の方々はどうしていつも笑顔でいられるのだろう。」

と、疑問に思うようになりました。介護員の方に聞いてみると、

「おじいさんやおばあさんを笑顔で介護してあげると、楽しく過ごすことができるからだよ。」

と、答えてくれました。私はこの言葉を聞いて、

「福祉の仕事をしている方々は、お年寄りの介護をするだけでなく、少しでも楽しく、元気に暮らすことができるように支えているんだ。とっても素晴らしい仕事なんだ。」

と、思うようになりました。

 最近では、デイサービスで接する機会が少なくなりましたが、あの時、私が行くことでお年寄りの方々が少しでも元気になってくれたり、喜んでくれたことを思い出すと、今でもうれしい気持ちになります。

 私の家族には、福祉関係の仕事をしている人はいませんが、それでもよく

「お年寄りは大切にしなさい。」

と、言われます。特別なことをしなくても、わたしがいつも元気に笑顔で暮らしていると、一緒に暮らしているおじいちゃんやおばあちゃんを元気にしてあげることができるのだと思います。

 将来、自分がどんな仕事に就くか分かりませんが、デイサービスでの交流で学んだことを忘れずに、ボランティア活動に取り組んだり、いたわりの心で接したりすることのできる大人になりたいと思います。

中学校の部

最優秀賞関わり合うことから始めよう

水沢中学校2年 川崎 萩人

 先日、東京の地下鉄の駅で、盲導犬をつれた視覚に障害のある品田さんが、ホームから転落し、地下鉄にはねられるという、痛ましい事故がありました。点字ブロックを越えて線路側を歩いていたことが転落の原因になっていたようです。

 この事故から、ホームドアの設置の必要が叫ばれています。確かに、それは必要なことですが、僕は、周りにいた人々はどうだったのか、気になりました。通勤時間帯ですから、たくさんの人々がホームにいたはずです。点字ブロックを越えて線路側を歩いている視覚障害者の方に、「危ないですよ。」と声をかける人が一人もいなかったようなのです。誰かが声をかけ、白線の内側に導いてくれたら、品田さんが事故に遭わずに済んだのです。

 この事故から、僕は、「福祉」について考えてみました。僕の持つ「福祉」という言葉のイメージは、「高齢者や障害のある人達をいたわること」です。

 僕の住んでいる奥州市では、市民一人ひとりに支え合い、助け合いの輪が育まれる福祉のまちづくりを目指しているそうです。

 僕の通う水沢中学校でも、年間を通して福祉委員会の活動が行われています。月1回、回収している「ペットボトルキャップ・牛乳パック回収」です。しかし、実際には非常に回収率が悪く、「ただ持って来ればよい」という感覚のもので、「福祉」とは遠くかけ離れているような気がします。それに、回収されて、社会でどんなふうに役に立っているのか、僕を含めあまり理解されていないと思うのです。

 先日、僕は親に頼まれ、嫌々ながら地区民運動会に参加しました。参加種目の長縄跳びでは、幅広い世代の方々と息を合わせ、一緒に大きな声で数を数え、たくさん跳べた時は、みんなでハイタッチをして、喜びを分かち合いました。

 そして、年代別リレーでは、小学生から60代までの人たちとチーム一丸となって走りました。僕も嫌々参加したはずでしたが、チームのために一生懸命走りました。

 結果は、5チーム中2位でした。他のチームの人たちとも喜び合い、応援してくれた方々や、さらに顔や名前も知らない方々にも、

「お疲れさま。速かったね。」「頑張ったね。」「君中学生?」

と声をかけていただきました。この運動会で、たくさんの方々とふれあい、支え合い、喜び合うことができ、僕は、とてもすがすがしい気持ちを味わいました。これもひとつの「福祉活動」なのではないかと思いました。

 また、学校の奉仕活動の一環として、地区の会館の掃除を年2回行っています。わずか30分程度の短い活動なので、昨年までは、「適当にやっておけばいいや。」と友達と話しながら掃除をしていました。でも、今年は違いました。掃除を始めようとして、ふと、外に目をやると、花壇がきれいに手入れされていて、たくさんの花が咲き並んでいました。「そうか、ここも地域の誰かが花を植えているんだなぁ。」見知らぬ誰かの温かさが伝わり、なんだか友達と話しながらやるのは申し訳なくなり、僕は目には見えない細かいところまで、丁寧に掃除をしました。なんだかいつもより達成感がありました。

 後日、地域の方と会って話をした時に、「会館の掃除をしてくれているのは中学生なんだよね、ありがとうね。」と言っていただきました。今までいろいろな「ありがとう。」を言ってもらいましたが、なんだか胸が熱くなったのは初めてのような気がしました。

 このように、地域の中で日常の中の「ありがとう」や「こんにちは」のあいさつを交わせるようになればいいなと思います。こんな町になれば、品田さんのような事故は起きないと思います。

 これらの経験を通じて、「人の役に立ったり、人とつながり合ったりすることは、うれしいものなんだな。」と感じました。また、人との結びつきを持つ力も実感できました。学校の回収活動に置き換えてみると、まず、水中生全員が、回収活動の意義を理解する必要があると考えます。目には見えないけれど、「誰かの役に立っている。誰かの笑顔につながっているんだ。」と考えることで、回収への取り組み方も変わってくると思います。自分たちができる小さなことで、困っている人を助けることができるのです。

 福祉とは、「人と人とが関わり合い、共に生きる」ことだと考えました。誰に対しても分け隔てなく接し、共に手を取り合っていけば、それが福祉の輪として広がっていくのです。福祉の町の実現のために、僕たちにできることは、ほんの少しなのかもしれませんが、まずは、誰もが簡単にできる「関わり合い」という福祉活動を、これまでよりも、さらに積極的に行っていきたいです。

寸評

 東京品川駅地下鉄での視覚障がい者転落事故から発想し、適切な対応の仕方、人間としての在り方を考察しています。

 学校で取り組むペットボトルキャップ回収や参加した地域行事の意識を再確認し、実践することによって成果が高まり、達成感が大きくなることを学びとっています。

 後段に述べているように、日常のさりげないあいさつ、助け合い、喜び合いの積み重ねによって、豊かな福祉の町が築かれていくことでしょう。

優秀賞「思いやり」「助け合い」

水沢中学校2年 千田 唯衣

 私は、毎日家から1.5キロ離れた学校まで自転車に乗って登下校をしています。最近、学校から自転車で家に帰ろうとしていたとき、私の50メートルくらい前を、おばあさんが一人で道を歩いていました。

 そのおばあさんの横を自転車で走り抜けようとしたとき、おばあさんは急に私の前で立ち止まりました。どうしたのかな? と思って見ると、高校生くらいの男子3人が、横一列になり、道をふさいで歩いていました。私もおばあさんも前に進めなくて困ってしまい、声をかけようにも知らない人たちだし、3人ということもあって、気軽に声をかけることもできずにいました。

 でも、隣にいるおばあさんが、ものすごく困ったような顔をしていたので、私は、勇気を出して前にいる男子に「おばあさんが道を歩けなくて困っています。」と声をかけました。

 すると彼らは私達の方を見て、「ごめんなさい。気を付けます。」と言い、道をよけてくれました。

 その後、おばあさんは私に向かって「道を通らせてくれてありがとうね。」と笑顔でいいました。私は、「ありがとう。」という言葉を耳にして、とても心がぽっと温かくなるような気持ちになりました。最初は、声をかけようかものすごく迷っていたけれど、おばあさんの「ありがとう」という言葉を聞いて、勇気を出して声をかけてよかったと思ったし、その日の帰り道は、とてもすがすがしい気持ちでした。何より、おばあさんの笑顔が見られたのが嬉しかったです。人のために何かをしたら、相手がいい気持ちになるということは当たり前だと思っていたけれど、自分までいい気持ちになるということに気付くことができ、なんだかこのことがきっかけで、見ず知らずの人とも心がつながったような気持ちになりました。

 私は今、福祉委員会に入っていて、今まで募金やエコキャップの収集、被災地に送るうちわづくりなどいろいろな活動をしています。活動するうえで、私たちが今まで行ってきた取り組みが、世界中の人のためになっているということは、担当の先生から話を聞いて知ってはいましたが、本当に私たちが行っている活動が、世界中の人のためになっていることを実感したことはありませんでした。

 しかし、おばあさんに「ありがとう」と言われた私は、小さなことでも、困っている人のために何かをするということは、人の役に立っているのだということを実感することができました。そして、これからも人のためになることを自ら進んで行っていこうと改めて思いました。

 委員会の福祉活動は、まだ、水中生全員が福祉活動に参加しようという気持ちになっていなくて、協力する生徒とそうでない生徒の差が大きいです。捨てられるエコキャップがワクチンになります。古切手、使用済みのテレホンカードは車椅子の輸送費になります。少しでも持ってきてくれれば、一人ひとりの小さな力が集まって一つの大きな力となり、たくさんの人を助けられます。世界中には、まだまだ不自由に暮らす人々がたくさんいます。そして、普通の暮らしができていない人もいます。学校に行って、勉強をしたくてもできない人もいるし、毎日3食食べられない人もいるし、やりたいことができない人が世界中にたくさんいるのです。

 だから、私たちは、今やりたいことができるということに感謝して、今の生活を大切にしていかなければならないし、もっと私たちのように豊かな暮らしができる人を、できるだけ増やしていけるように、もっと福祉活動に参加していくべきだと思います。

 そして、活動していくうえで最も大切だと思うのは、自分自身だけではなく、周りの人の状況や気持ちを考えられるような、心のゆとりをもって生活していくことにあると思います。「人の役に立つ」ということの根本は、人への気づかいを行動に表すことだと考えます。あの朝、おばあさんのことを思ってしたことのように、おばあさんが勇気を出した私を気づかって「ありがとう」と言ってくれたように、人を「思いやり」「助け合い」が自然にできるようになるといいな、と考えています。このような心の持ち方を意識するということをしたら、人と人とが温かい心でつながっていけると思います。私は、今から自分にできることを始めていきたいと思います。そして、今回実感したことは忘れてはいけないことだと思っているので、たくさんの人に伝えていきたいと思います。

寸評

 通行を妨げる人に勇気を出して注意し、おばあさんの感謝の笑顔に確信と喜びを感じとっています。「困っている人のために何かをする」ことは、とてもすばらしいことです。

 古切手・使用済みテレホンカード等の回収活動を全般に拡大・徹底させていこうとする強い決意が述べられています。

 そうした活動の積み重ねが、日本はもとより世界中の幸せにつながっていくことでしょう。

優秀賞みんなの顔を笑顔に

水沢中学校2年 千葉 尚揮

 日本は少子高齢化が進んでおり、ますます福祉の問題が大きくなってきています。そして、この福祉への取組みは全国的に広がりをみせ、私たちの学校でも福祉活動が活発になっています。

 僕たちの学校で行っている福祉にかかわる活動は、主に3つです。

 1つ目は、牛乳パック、エコキャップ収集です。この活動を行う目的は、世界中の人々を救ったり、助けたりするということです。回収したエコキャップ、牛乳パックは、お金に変わります。それを毎日くり返しています。しかし、実際に各学級で収集を行ってみると、どの学級も参加率が低く、福祉への関心度もとても低いものでした。そこで少しでも全校生徒の関心を高めるために、熱心に取り組んでいるクラスの工夫点をつかみ、その特徴を学校全体に紹介し、呼びかけていけば実現できると思い実行していった結果、少しずつ関心は高まり、参加率も高くなってきました。

 これからも、収集率の高い学級の取り組み方を、学校全体に広げていきたいです。また、エコキャップを洗う手間を省くために、洗って持ってくるということを習慣化したいです。

 しかし、これはなかなか難しく実行されていません。回収したエコキャップは、シールをはがし、汚れているものは分けて洗浄します。このような手間を省いてやろうというのも思いやりです。ですから、しっかり洗って持ってくることを当たり前にしたいです。

 僕の理想は、みんなに福祉への関心を持ってもらった上で、参加率100%を達成することです。学校全体で力を合わせてがんばっていきたいと思います。

 2つ目は、募金活動です。僕は、この活動に一番力を入れています。その理由は、「人を救う」ということができるからです。世界中には、貧しい人や病気で死んでいく人々がたくさんいます。その人たちを1人でも救っていきたいと考えています。僕たちが集めたお金がワクチンや食料、日用品にかわり、困っている人々を助けることにつながるのです。そのためにも学級では積極的に呼びかけをして、1円でも多く集まるように、一生懸命頑張っています。この活動を通して集めたお金が、世界中の人々を救うことにつながっていることが、とてもすばらしいことだと思いました。

 3つ目は、うちわ作りです。これは、5年前に起きた大震災で被害を受けて被災地にうちわを送る活動です。この活動は、被災地の復興を願い、被災された方たちを元気づけるための活動だと思っています。僕たちが作ったうちわが被災地では、「笑顔に変わる」ということを常に意識し、被災地の人たちに喜んでもらえるうちわを作っていきたいと思います。

 福祉活動の中には、つらかったり、大変だったりする活動もあります。しかし、それを乗り超えれば、困っている人たちの笑顔に変わります。そして、福祉活動は、人を救うことだけではなくて、まわりの人とつながることができ、人との輪が広がります。僕は常にそのことを意識し、活動し、よりよい学校にしていきたいと思います。さらに、このすべての福祉活動を通して、たくさんの「煌」を放ち、たくさん成長することができたと思います。

 これからも、私たちの福祉活動では、だれかのためになっているということを忘れずに、学校だけでなく、地域の方たちにも明るく過ごしていただけるように、よりよい福祉活動を行っていき、たくさんの人を笑顔にしていきたいと思います。

寸評

 エコキャップ・牛乳パック回収、募金等への参加率を高めるために、すぐれたクラスの工夫点を全校に紹介し、成果をあげています。

 また、被災地復興を願い、「うちわが笑顔に変わる」と信じ、うちわを作り、送る活動を継続しています。

 福祉活動を通して、たくさんの「煌」を放ち、大きく成長することができたことはとてもすばらしいことです。

優良賞福祉のまちづくりに必要なこと

東水沢中学校2年 小田島 唯斗

 私が福祉と聞いて、最も大切だと思ったことは、障がい者が社会参加するための支援や寂しい生活をしている人、自由に行動できない人達をどのようにしたら救えるかということです。そう考える理由は、誰もがこの素晴らしい世の中を楽しく暮らしてほしいからです。

 私ができたらいいなと思っている1つ目は、高齢者との触れ合いをもっと大事にすることです。今、日本は高齢化が進んでいます。奥州市も例外ではないはずです。身寄りのない高齢者達は老人ホームなどで過ごし、少し窮屈な生活になっていると思います。そこで私達子供の世代が、ときどき老人ホームなどを訪れれば、高齢者の寂しさや不満、窮屈さなどを少しでも和らげてあげられると考えます。私達が訪れれば、介護をする人達にも多少は力になれるはずです。さらに、私達も高齢者の方々から貴重なお話しを聞くことができるので、楽しく感じられるはずです。

 現在、待機児童に関する問題も深刻化しています。個々の家庭における家計の問題も関わっているので、単に施設の数が少ないということだけには限りませんが、施設の数が少ないという部分だけを取り上げれば、例えば高齢者と同じ施設で幼児が過ごすというのはどうでしょうか。高齢者は毎日子供達と会うことができますし、孫のような子供の成長を間近で見ることができるのです。さらに、そこへ私達中学生が入ることで、幼児をお世話する保育士の方々や老人ホームの介護士の方々の手助けになり、さらには施設を運営する上で効率化できるのではないかとも考えます。同時に待機児童の問題も解消されるのではないかとも考えます。

 2つ目は、障がい者に優しい社会を作ることです。今年の7月にとても悲惨な事件が起こりました。神奈川県相模原市での障がい者殺傷事件です。私がこのニュースを見て感じたことは、早く誰にでも優しい社会にならないかな、という思いでした。好きで障がいをもって生まれてきたわけではありません。そのことで人間を差別するのは、あまりに悲しく無情だと思います。もし自分が障がいを持って生れたならば、そして差別を受けたならば。そう考えただけで悲しく胸が苦しくなります。皆さんも想像してみてほしいと思います。きっと悲しい世界が目の前に広がるはずです。そんな苦しい生活をしてきた方々に優しくなるには、その人たちと同じようなキャップハンディを体験してみて、その大変さを知ることが大切だと思います。

 障がいを持つ人達に寄り添い、支え、手に手を取って暮らせる、そんな奥州市にしたいです。

 3つ目は、普段からやさしさを持って過ごすことです。普段優しい心を持って生活すれば、いざという時も優しく過ごせると思います。私が考える優しさは、なるべく言われる前に行動すること、相手の気持ちになって考えること、そして言われたことをそのまま鵜呑みにして行動に移さないことです。言われる前に行動すれば、言う側も行動する側もストレスが少なくすみます。相手の気持ちになって考えるのは、なぜ相手は今○○しているのだろう。などと考えて、最も適した行動を取るのが優しさだと思うからです。言われたことをそのまま行動に移さないとは、一度考えて、より良い行動を探し、良い結果へ導くためです。言いなりでなく、しっかりと相手を思いやるのが優しさだと私は思います。

 私は、この3点が「できたらいいな」と考えることです。立場の弱い人の気持ちになって考えること。これが私の考える福祉の形です。

 福祉のまち奥州市をつくりあげるためには、市民全員の心を一つにしなければなりません。心の扉を開く鍵は、思いやりや優しさの中に隠れています。市民全員が、手に手を取り合い、共に良い未来へ進む。そのために私達が今できること、これからできるようになることを必死に探して、行動していく。それが私達のすべきことではないかと考えます。

優良賞笑顔の大切さ

江刺東中学校2年 千葉 洸暉

 僕は今まで、福祉についてよく考えたことはありませんでした。僕には、93歳の曾祖母がいます。僕が小さいころは、しっかりとしていて、元気に生活していました。今も元気に暮らしてはいますが、認知症を患っています。曾祖母に会っているうちに、いろいろなことを考えさせられるようになりました。

 いつものように曾祖母の家に会いに行くと、聞かれることがあります。

「ひっくん何年生?6年生?」

と、曾祖母がたずねるので、僕は中学校2年生だよ、と答えます。すると「えぇっ!もう中学校2年生になったの!」と何回か同じことを言われます。でも、何回聞かれても、いらだったり、怒ったりせず、何回でもやさしく答えてあげることを、僕は大切にしています。

 認知症の方との接し方や話し方などは、詳しく分かるわけではありませんが、気持ちを込めて話してあげたいと思っています。でも、ときどき、どう接したらいいか分からない時があるので、いろいろな接し方を学んでいきたいと思います。祖母から話を聞くと、曾祖母が洗いものをすると、洗い残したところがあったり、洗濯物を分けながらやっていたものを勝手に混ぜて畳んだりして、またやり直さなければいけなくなることがあるそうです。その度に祖母は直さなければいけないので、いつも一緒にいる祖母はとても大変だと分かりました。

 曾祖母は以前、広告の紙で器用に箱を作っていたことがありましたが、それも今はやらなくなりました。何か仕事をしていたくても、思いどおりにはうまくいかず、怒られてしまいます。僕は、曾祖母に、自分でもしっかりできることを見つけてあげたいと思います。また、曾祖母がお風呂に入ったのに、入ったことを忘れて、遅い時間に入ろうとします。一回お風呂に入ったでしょ、と言っても、入ってないからと言って入ろうとします。一緒に生活している家族もとても大変だと思いました。でも、家族みんなで認知症の人が生活しやすいようにすることが大事だと思います。嫌になってもしっかり向き合って、接していくことが大切だと思います。僕も思いやりを持って接するようにしたいです。

 曾祖母は、週2、3回デイサービスに行っています。デイサービスでは、何かを作ったり、踊りを見たり、祭りのある時は、見に行ったりするそうです。家に居る時にはできないことがいろいろできるので、曾祖母も楽しみ、喜んでいるので、僕も良かったなと思います。デイサービスは、少子高齢化の今の社会にとって、認知症の人に限らず、たくさんの高齢者が利用できるとても良いシステムだと思います。

 でも、その施設に入るには、介護度などの入れる条件が厳しく、問題にもなっています。現在、入りたくても入れない人がみんな、今後デイサービスや老人ホームなどの施設に入れると良いと思います。

 前に、老人ホームなどの施設で職員の人が入所者に乱暴したなどという事件がありました。施設を利用する人みんなが安心して利用できるように、このような事件は起こらないでほしいと思います。事件が起こらないために、入所者と職員で安全な場所を作り上げていくことが大切だと思います。

 曾祖母は、祖母に注意され、自分の部屋で泣いている時があります。それを見ると僕は、かわいそうな気持ちになります。でも、忘れたりすることがあっても、普通に生活できるので、これからも楽しんで長生きしてほしいです。僕と兄が曾祖母に会いに行くと、とても喜んでくれるので、気持を込めて笑顔で接して、会話など楽しんでもれえれば良いと思います。そして、今の曾祖母との時間を大切にしたいです。

 認知症の曾祖母と接して、僕が分かったことを、いろいろな人と会う時にも生かしたいし、これからも認知症や障がいを持った人との接し方や話し方を学んでいきたいと思います。認知症を患っている人に対して、僕ができることをがんばっていきたいし、笑顔を大切にしていきたいです。

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